*全量
(つくりやすい分量)
1.煮干しは頭とワタを取り除き、包丁で細かく刻む。
<★ポイント>だしをとらずに煮干しを刻み込んで使うのが、京の商家風。細かく刻むとザラザラしない。
2.しいたけは石づきを除き、軸とかさに分けて薄切りにする。油揚げは紙タオルではさみ、余分な油を取り除いてせん切りにし、にんじんは皮ごとせん切りにする。青ねぎは細かく刻む。
<★ポイント>おから以外の材料はこれだけ。具の種類を控えて、切る手間を少なくするのもおばんざいのポイント。
3.鍋にサラダ油を熱し、1を炒める。香ばしい香りがしてきたら、おからを加えてよく炒める。2のしいたけ、油揚げ、にんじんを加え、全体を軽く炒める。
<★ポイント>煮干しを香ばしく炒め、生臭さをとばしてからおからを加える。おからはよくほぐす。
4.3に【A】を加え、かき混ぜながらいり煮にする。仕上げに2の青ねぎを加えて火から下ろす。
<★ポイント>色は薄めに仕上げるので、うす口しょうゆは少なめに使う。
【おから】
大豆から豆乳を絞ったあとの絞りかす。おからは「空」に音が通じるのでそれを避け、切らなくても調理ができることから「雪花菜(きらず)」、また白いことから「うの花」とも呼ばれる、おなじみの安価な「ときしらず」の食材。袋入りのものや、豆腐店で丸くまとめたものなどが入手できる。