くるみ餅
もちもちのおもちを、2種類のあんをブレンドした、うぐいす色でなめらかなあんがくるみます。とろ~り深緑の抹茶ソースがおいしさのアクセントに!
写真: 辻󠄀調理師専門学校
料理
辻󠄀調理師専門学校
材料
(約4人分)
- 【くるみあん】*つくりやすい分量
- 【A】
- ・青えんどう豆 100g
- *戻す前の重量。
- ・重曹 5g
- 【B】
- ・青大豆 100g
- *戻す前の重量。
- ・重曹 5g
- ・水 適量
- ・グラニュー糖 200g
- *または上白糖。
- ・青きなこ 10g
- ・シロップ 70ml
- *下準備参照。
- 【もち】
- ・もち粉 80g
- ・上白糖 10g
- ・水 60ml
- *粉の乾燥度合いによって調整する。
- 【抹茶ソース】
- ・抹茶 (茶こしでふるっておく) 6g
- ・上白糖 5g
- ・熱湯 30ml
- ・コンデンスミルク 15g
下ごしらえ・準備
1 青えんどう豆、青大豆をたっぷりの水に一晩つける(十分吸水させておかないと、ゆでむらが出る)。
2 分量外のグラニュー糖50gと水40mlを鍋に入れ、火にかけて砂糖を溶かしてシロップをつくり、冷ましておく(このシロップを70ml計量して使用する)。
3 たっぷりの湯を沸かしておく。
つくり方
一晩つけた豆(青えんどう豆・青大豆)の水を捨てて【A】、【B】それぞれ別の鍋に入れ、新たに水(鍋に水を入れたとき、豆の高さの倍くらいの量)と分量の重曹を加えてゆでる。
沸騰したら、沸騰がおさまる程度の差し水をし、再度沸騰させる。アクが出ているので、ざるにあけ、ゆで汁を捨てる(これを「渋きり」という)。
豆全体に水をかけ、アクを洗い流す。豆を鍋に戻し、水(豆の高さの倍くらいの量)を加えてさらにゆでる。
沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火にして豆がゆるやかに踊る程度の火加減でゆでる。ゆで汁が少なくなったら水を加え、常に豆がゆで汁の中にある状態を保つ。豆が、指で簡単につぶれるくらいにやわらかくなるまでゆでる(青大豆はさらに長めにゆでる)。
圧力鍋なら、加圧5分間程度。使用する鍋により調整する。
豆は、柔らかめにゆでると、口あたりがなめらかなあんに仕上がる。
大きめのボウルにざるをおき、豆を移す。上から水をかけて豆をつぶしながらこし、皮を取り除く。豆の熱が取れるまでは、レードルなどを使い、冷めたら手でこす。
大きなボウルに金網を敷き、ざるをのせると作業しやすい。
ボウルに残った豆の中身を、水とともにこし器に通し、細かい皮を取り除く。馬毛のこし器を使うと、より細かな仕上がりになる。
6をしばらくおき、豆の中身が沈んだら、にごった上水を捨てる。
たっぷりの水を注ぎ、7の作業をくりかえす。これを2回ほど行い、アクを取り除く(上水が半透明になればよい。この作業をし過ぎると豆の風味が損なわれるので注意)。
上水を捨て、さらしに受けて水けをきり、水分が出なくなるまでしっかり絞る。
青えんどう、青大豆の各生あんのでき上がり。
鍋にグラニュー糖と水(グラニュー糖が浸るくらいの量)を入れて火にかけ、グラニュー糖を煮溶かす。10の生あん(青えんどう豆、青大豆)を加え、木じゃくしで絶えず全体をかき混ぜながら、強火で焦がさないように炊く。
あんにとろみがついたら、青きなこを加えてさらに炊く。あんをすくって落とし、山のようにこんもりした状態になるくらいの固さまで炊き上げる。平らな容器に小分けにして取り出し、冷ます。
冷めてからシロップを加えて練り、【くるみあん】の出来上がり。シロップの量で好みの固さに調整する。
もち粉と上白糖をボウルに入れて混ぜ合わせる。
分量の水を、1割ほど残して加え、手で混ぜ合わせる。まず粉と水をなじませてから、しっかりと練り合わせる。
残した水を少しずつ加えながら、ひとかたまりになり、手にもつかなくなるまでこねる。耳たぶくらいのやわらかさに調整する。
生地を棒状にして2つに分け、さらにそれを適度な長さに伸ばして半分に切る。それぞれ4等分にして、全部で16コに分ける。
切り分けた生地を丸める。ゆで上がりが均一になるように、中央を指で軽く押さえ、少しだけ平らにする。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、【もち】を入れて2~3分間ゆでる。
【もち】が浮いてきたら、さらに1分間ほど、すこし膨らんでくるまでゆでる。
【もち】を、水をはったボウルに移す。完全に冷めたら、ざるに取って水けをきる。
茶せんを使って、抹茶と上白糖を混ぜる。そこにお湯を加えて、どろっとする濃度に調整しながら練る。
コンデンスミルクを加えて混ぜれば、【抹茶ソース】のでき上がり。
器に【くるみあん】を適量入れ、水気をきった【もち】を盛り込む。その上からもあんを盛りつける。
好みで【抹茶ソース】をかける。
●食べごろと保存方法
もちがかたくなるので、つくった日のうちにお召し上がりください。
グレーテルのかまど「片岡愛之助のくるみ餅」より
【レシピ監修】辻󠄀調理師専門学校 金澤賢吾
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